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「この画像、AIで作ったものですか?」
「どこから持ってきた画像ですか?」
「クライアントサイトで商用利用しても大丈夫ですか?」
最近、Webサイトに掲載する画像について、こうした質問を受ける場面が増えてきました。
以前は、画像を選ぶときに主に見ていたのは「きれいに見えるか」「スマホでも崩れないか」「表示速度に影響しないか」といった見た目や表示面のことでした。
もちろん、それらは今でも大切です。
ただ、AI生成画像が一般的になったことで、画像に対して問われることが少し変わってきています。
見た目だけではなく、
「その画像はどこから来たのか」
「誰が作ったのか」
「AIを使っているのか」
「商用で使ってよいのか」
を説明できるかどうかが、Webサイト運用の中で無視できないテーマになってきました。
私たち自身も、写真やAI生成画像をクライアントサイトに掲載する中で、画像の出どころを後から確認する難しさを感じてきました。
この記事では、制作会社の運用担当者やディレクターの方に向けて、これから重要になる「画像の来歴」と、その残し方について整理します。
AIで画像を作れるようになり、Webサイトで使う素材の選び方は大きく広がりました。
ストックフォトを購入する。
自分たちで撮影する。
クライアントから支給してもらう。
AIで生成する。
選択肢が増えること自体は、制作や運用にとって大きなメリットです。
ただ、そのぶん確認しなければならないことも増えました。
たとえば、次のような確認です。
これまでは、画像をファイル名やフォルダで管理しているケースも多かったと思います。
しかし、ファイル名やフォルダだけでは、「誰が作ったのか」「どこから取得したのか」「AIを使ったのか」「商用利用できるのか」までは残りません。
半年後に担当者が変わったとき、
「この写真、どこから来たんだっけ?」
と聞かれて、すぐに答えられない。
この小さな詰まりが、Webサイト運用では少しずつ効いてきます。
こうした流れの中で注目されているのが、Content Credentialsです。
Content Credentialsは、画像に来歴を記録する仕組みです。
C2PAという業界標準にもとづいており、食品の成分表示のように、画像がどのように作られたのかを確認できる考え方です。
記録される情報には、たとえば次のようなものがあります。
こうした情報が、画像データの中に署名つきで埋め込まれます。
専用の画面で確認すれば、その画像の来歴をたどることができます。改ざんされていれば、それも分かる設計です。
2026年の時点では、Adobe Fireflyで作った画像、OpenAIのDALL-E 3やSora、Bing Image Creator、Google Pixel 10で撮った写真などにも、はじめから埋め込まれるようになっています。Google SearchやChromeでも、来歴を表示する動きが始まっています。
ここで重要なのは、従来の「透かし」との違いです。
画像に見た目として焼き込む透かしは、切り抜いたり作り直したりすれば消えることがあります。
一方でContent Credentialsは、画像のデータとして来歴を持たせる仕組みです。
つまり、これからは「AIっぽく見えるかどうか」だけで判断するのではなく、「データとして来歴が残っているか」を確認する流れが強まっていくと考えられます。
まず必要なのは、いまWebサイトで使っている画像を可視化することです。
すべての画像について、いきなり完璧な来歴管理を始める必要はありません。
まずは、クライアントサイトや自社サイトで使っている主要な画像から確認していくのが現実的です。
たとえば、次のような画像から始めるとよいと思います。
確認する項目は、難しくしすぎないことが大切です。
この時点で大事なのは、「分からない画像」を見つけることです。
すぐに出典が分からない画像があるなら、それは今後確認が必要な画像です。
分からないものを曖昧なままにせず、まず一覧の中で見える状態にするだけでも、運用の不安はかなり減ります。
MONJI+では、Webサイト運用の決めごとや確認履歴を一か所にまとめられます。画像の扱いに関するルールや確認メモも、チームで共有しながら残しておくことで、担当者が変わっても確認しやすくなります。
MONJI+についてはこちら
次に、画像の来歴を一度きりの棚卸しで終わらせず、月次運用の中で残していきます。
画像そのものにContent Credentialsが埋め込まれている場合でも、それだけに頼りきるのは危険です。
なぜなら、来歴は消えることがあるからです。
つまり、「来歴が付いているから必ず安心」でもありません。
反対に、「来歴が付いていないから必ず怪しい」とも言い切れません。
画像に埋め込まれた来歴は、あくまで手がかりの一つとして扱う。
そのうえで、画像の外にも出どころを残しておくことが大切です。
たとえば、次のような一行メモを画像とセットで残しておきます。
この程度の記録でも、後から聞かれたときの答えやすさは変わります。
「画像に来歴が残っているか」だけではなく、
「チームとして、その画像の扱いを説明できるか」
を基準にしておくと、運用に落とし込みやすくなります。
画像の来歴管理は、最初から細かいルールを作りすぎると続きません。
まずは数カ月分、実際にどんな画像を扱ったのかを記録してみる。
そのうえで、よく出てくるパターンを運用ルールにしていくのが現実的です。
たとえば、次のようなルールです。
こうしたルールを、制作チームや運用チームの誰もが見られる場所に置いておくことが重要です。
新しく入った人も、差し替えを頼まれた人も、まずそこを見れば分かる。
この状態を作っておくと、画像確認が属人的になりにくくなります。
MONJI+のようなWeb運用プラットフォームを使えば、素材の扱いや確認履歴を、案件やサイトの運用情報とあわせて残しやすくなります。画像管理だけを切り出すのではなく、Webサイト運用全体の中に組み込むことがポイントです。
画像の来歴を残すようにしてから、私たちの中で変わったのは、画像に対する判断のスピードです。
以前は、画像について聞かれたときに、
「誰が持っていたファイルだったか」
「どのフォルダに入っていたか」
「前任者が知っているか」
をたどる必要がありました。
しかし、画像とセットで出どころや利用条件を残しておくと、確認の入口がはっきりします。
「この画像はAI生成です」
「この写真は購入素材です」
「このロゴはクライアント支給です」
「この背景は自社で撮影したものです」
このように答えられるだけで、クライアントとのやり取りは進めやすくなります。
また、AI生成画像についても、無理に隠す必要はないと考えるようになりました。
AIで作った画像であることを、すべてサイト上に明記する必要があるとは限りません。
ただし、社内やクライアントとの間では、どの画像がAI生成なのかをはっきりさせておく。
これだけでも、後から「これAIだったの?」と不意に聞かれたときの不安は減ります。
隠すよりも、聞かれたときに堂々と答えられる状態を作る。
それが、AI画像を使ううえでの信頼につながると感じています。
画像の来歴管理は、万能な証明ではありません。
Content Credentialsが付いている画像でも、変換や圧縮の過程でメタデータが落ちることがあります。
対応していない画像もまだ多くあります。
意図的に来歴だけを削ることもできてしまいます。
そのため、来歴があるからといって、すべてを無条件に信頼できるわけではありません。
一方で、来歴がない画像をすべて使えないと判断するのも現実的ではありません。
クライアント支給の画像、自社で撮影した古い写真、以前から使っている素材など、来歴情報が画像内に残っていないケースは多くあります。
大切なのは、来歴を「完全な証明」として扱うのではなく、判断材料の一つとして見ることです。
そのうえで、画像の外側にも記録を残す。
出典、利用条件、AI生成の有無、加工可否を、チームで確認できる場所に置いておく。
この二重の備えが、これからのWebサイト運用では必要になっていくと考えています。
画像も文章も、AIで速く用意できることは、もう当たり前になりました。
だからこそ、これから効いてくるのは、
「この画像は、どこから来たのか」
「何を根拠に、これを載せているのか」
をチームで残せることです。
MONJI+は、Webサイト運用の決めごとや素材の扱い、確認の履歴を一か所にまとめるためのWeb運用プラットフォームです。
速く作れる時代だからこそ、出どころを残しておくことが、サイトの信頼を静かに支えます。
▼MONJI+について
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AI生成画像が増えたことで、Webサイトに掲載する画像には「見た目」だけでなく、「どこから来たのか」を説明できることが求められるようになってきました。
Content Credentialsは、画像の来歴を確認するための重要な手がかりになります。
ただし、変換や圧縮、アップロードの過程で消えることもあり、来歴だけにすべてを預けるのは不安が残ります。
そのため、Webサイト運用では、画像の外側にも出典や利用条件を残しておくことが大切です。
どの画像がAI生成なのか。
どこから取得したのか。
商用利用できるのか。
加工してよいのか。
これらをチームで見える場所に残しておけば、担当者が変わっても、クライアントから聞かれても、落ち着いて答えられます。
AI画像を避けるためではなく、堂々と使うために来歴を残す。
それが、これからのWebサイト運用に必要な備えだと私たちは考えています。