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「進捗共有は大事。でも、まとめている間に開発の手が止まってしまう」
開発やWeb運用の現場では、こうした悩みをよく耳にします。
今週どこまで進んだのか。
どの数字をどう見ればよいのか。
仕様をなぜ変更したのか。
関係者に伝えるべきことは何か。
どれも必要な共有です。
ただ、開発に集中している最中に、白紙から文章をまとめるのは想像以上に負荷がかかります。
いったん手を止めてレポートを書き始めると、開発に戻るときにまた助走が必要になるからです。
私たちMONJIの現場でも、同じ課題がありました。
AIに開発を手伝ってもらうというと、コードを書かせる使い方を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん、その使い方もあります。
ただ、私たちの開発現場で地味に効いているのは、もうひとつの使い方です。
それが、開発の手を大きく止めずに、進捗や分析、変更点のまとめをClaudeに手伝ってもらうことです。
この記事では、MONJIの現場で実際に行っている「レポートづくりのAI活用」について、どこを任せ、どこを人が握っているのかを整理します。
開発チームにとって、レポートや共有資料はなくてもよいものではありません。
むしろ、チームや関係者との認識をそろえるために欠かせないものです。
一方で、レポートづくりには「開発とは別の集中」が必要になります。
開発を進めていると、コードを書く以外にも多くの共有が発生します。
たとえば、次のようなものです。
どれも一つひとつは小さく見えます。
しかし、毎週、毎月と積み重なると無視できない時間になります。
特に負担になりやすいのは、ゼロから文章を組み立てる時間です。
「何から書くか」
「どの順番で伝えるか」
「関係者が気にする点はどこか」
「どこまで詳しく書けばよいか」
こうした整理をすべて人が担うと、開発の流れが止まりやすくなります。
私たちが特に課題に感じていたのは、単なる作業時間よりも「中断」でした。
開発に集中しているときに、進捗共有やレポート作成のために手を止める。
文章を書き終えて戻ってきても、すぐに同じ集中状態へ戻れるとは限りません。
一度止まったリズムを戻すには、またコードを読み直し、文脈を思い出し、頭を開発モードに戻す必要があります。
この助走が、日々の開発では意外と大きな負担になります。
そこで私たちは、レポート作成そのものをすべて人が抱えるのではなく、AIに任せられる部分を切り出してみることにしました。
私たちが行っている方法は、完成品をいきなりClaudeに作らせるものではありません。
先に人が素材を出し、その素材をもとにClaudeに整理やたたき台づくりを任せる。最後に人が判断と確認を入れる。
この流れにしたことで、開発の手を大きく止めずに、共有物を整えやすくなりました。
まず行うのは、レポートに必要な素材を粗く書き出すことです。
この段階では、きれいな文章にする必要はありません。むしろ、開発中にすぐ出せる粒度で十分です。
たとえば、進捗共有であれば次のようなメモです。
今週:検索の不具合を修正
詰まり:再現条件が不安定で半日
来週:通知まわりに着手
分析レポートであれば、その週に取った数字、見たかった観点、気づいたことのメモをそのまま渡します。
ここで大切なのは、AIに考えをゼロから作らせるのではなく、自分たちが見ている事実や気づきを先に出すことです。
素材がある程度そろっていれば、Claudeはそれを読み手に伝わる順番へ並べ替え、要点や論点のたたき台を作ってくれます。
Webサイト運用でも同じように、まずは現場で起きていることを可視化することが重要です。MONJI+でも、Webサイト運用に関わる情報や対応をチームで扱いやすくするための機能を提供しています。
次に、書き出した素材を一度きりで終わらせず、週次や月次の運用として残していきます。
私たちの場合、やったこと、詰まったこと、次にやることを箇条書きで残し、それをClaudeに渡しています。
すると、Claudeが背景の一文や、関係者が気にしそうな見通しを補いながら、共有しやすい文章に整えてくれます。
たとえば、単なる作業メモだったものが、関係者向けの進捗共有として読める形になります。
そのうえで、私たちは人の判断を足します。
たとえば、次のような一文です。
ここは再現条件がまだ不安定なため、次回の状況を見ながら慎重に進めたいです。
この流れにすると、白紙に向かう時間が減ります。
ゼロから考えて書くのではなく、すでにある素材を整えて確認する形になるからです。
また、Claudeに渡すために素材を箇条書きにする過程で、自分たちの頭も整理されます。
「今週、本当に進んだのはどこか」
「何に時間がかかったのか」
「次に共有すべき論点は何か」
こうした振り返りが、レポート作成と同時に進むようになりました。
MONJI+でも、Webサイト運用に関わる人をひとつのチームとしてつなぎ、課題や対応を見える形で扱うことを大切にしています。レポートづくりに限らず、現場の情報を残し、共有しやすくすることは、運用改善の土台になります。
Claudeを使ったレポートづくりを続けていくと、どの種類のレポートに向いているのかも見えてきました。
効きやすいのは、素材がそろっていて「並べ替えとまとめ」が主な作業になるレポートです。
たとえば、次のようなものです。
材料はあるけれど、読み手に伝わる形へ整える時間がない。
そうした仕事と相性が良いと感じています。
私たちの体感では、この手のまとめにかかっていた時間は半分以下になりました。
一方で、まだ材料そのものが頭の中にしかない段階では、あまりうまくいきません。
何を伝えたいかが自分でも固まっていないと、Claudeに渡す素材も曖昧になり、返ってくるたたき台もぼんやりします。
その場合は、先に人が要点を一度書き出したほうが、結果的には早くなります。
つまり、私たちの結論はこうです。
Claudeは「考えをゼロから生む」よりも、「ある考えを読み手に届く形へ整える」ほうが強い。
素材を用意するところまでは人。
整えるところはAI。
最後の判断と確認は人。
この順番を守ることで、外しにくくなりました。
今は、このやり方を個人の工夫で終わらせず、チームで使える型にしているところです。
Claudeに渡す素材の並べ方や、レポートの型を簡単な手順としてまとめ、誰が書いても同じ早さで、同じ目線にそろえられるようにしたいと考えています。
一番大きな変化は、時間短縮そのものよりも「開発の中断が減ったこと」でした。
開発に乗っているリズムを大きく崩さずに、横でレポートのたたき台が組み上がっていく。
手を止めて文章を書き始める時間が減ることで、開発に戻るときの助走も少なくなりました。
これは数字には表れにくい変化です。
ただ、毎日の開発ではかなり効いています。
また、レポートづくりが単なる共有作業ではなく、振り返りの時間にもなりました。
Claudeに渡すために素材を言葉にするだけで、「今週どこが本当に進んだのか」「何が詰まりだったのか」が見えやすくなります。
結果として、共有物を作るための作業が、チームの状況を整理する時間にもなっています。
便利だからといって、すべてをClaudeに任せているわけではありません。
むしろ、任せないことを決めたからこそ、安心して使えています。
ひとつ目は、数字の最終的な意味づけです。
たとえば、「申し込みが減った」という事実を整理するところまではAIに任せられます。
しかし、「それはキャンペーンの反動で心配いらない」と判断するには、背景の理解が必要です。
その解釈は、現場を見ている私たちが必ず上書きします。
AIは、情報を読みやすく並べることには向いています。一方で、その数字をどう受け止めるか、次にどう判断するかは、人が持つべき領域だと考えています。
もうひとつは、事実の裏取りです。
Claudeが書いた固有の数値や日付は、そのまま使いません。
もっともらしく書かれていても、出どころを自分たちで確認するまでは使わないようにしています。
レポートは、チームや関係者に渡すものです。だからこそ、正しさの確認は手を抜けません。
事実を並べ、読みやすく整えるところまではAIに任せる。
意味と正しさは人が握る。
この線引きが、レポートづくりにAIを使ううえで一番大事だと感じています。
ここまで紹介してきたように、私たちは日々の開発やWeb運用の現場で感じた課題を、少しずつ仕組みに落とし込んでいます。
その現場で感じてきた課題を解決するために生まれたのが、Web運用プラットフォームMONJI+です。
MONJI+は、Webサイト運用に携わる「人」を1つの「チーム」にまとめ、Webサイト運用のあらゆるフェーズを横断して、課題を解決するプラットフォームです。
私たちは、最初から完成されたプロダクトを開発することを目指していません。
本当に向き合うべき課題は、Webサイト運用の現場にあります。だからこそ私たちは、現場のリアルな声と向き合い続けてきました。
一つひとつの声を受け止めながら、小さな違和感を解消するアップデートを重ね、現場の課題から新たな機能も生まれてきました。
▼MONJI+について、詳しくはこちら
https://monji.tech/ja/plus/
▼まずは無料ではじめる
https://tool.monji.tech/signup
また、MONJI+では、Web運用の現場で起きている課題をもとに、共創によるプロダクトづくりも進めています。
▼共創について、詳しくはこちら
https://monji.tech/ja/plus/co-creation/
開発やWeb運用の現場では、進捗共有や分析レポート、仕様変更の記録など、コードを書く以外の「まとめる仕事」がどうしても発生します。
私たちMONJIでは、そのすべてを人が抱えるのではなく、Claudeに素材整理やたたき台づくりを任せることで、開発の手を止めにくい運用を進めています。
ポイントは、完成形をいきなりAIに作らせないことです。
人が数字やメモなどの素材を出し、AIが読み手に伝わる順番へ整える。最後に人が意味づけと事実確認を行う。
この役割分担にすることで、共有物を作る負担を減らしながら、判断の質は人が握り続けられます。
AIを「完成品を一発で出す道具」として使うのではなく、手を止めずに一緒に進める相棒として使う。
それが、いまのMONJIの現場で効いているAI活用の形です。