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「AIのボットって、ブロックした方がいいんですか?」
MONJI+をご利用いただいている運用担当の方から、最近こうした質問が増えています。
この質問に、私たちはずっと二択で答えあぐねてきました。全部ブロックすればAIに見つけてもらえない、全部通せば学習にも自動操作にも使われる。その二択に見えていたからです。
この記事では、AIボットの方針を「全部かゼロか」で決めずに、用途ごとに線を引いて記録する手順を整理します。自社サイトやクライアントサイトのAIボット方針を決める、運用担当・制作会社の方に向けて書いています。
答えを先に書きます。
現場の本音が「検索には見つけてほしいが、学習や自動操作までは許可したくない」なのに、道具の側が二択しか用意していなかったからです。
サイトへのボットの出入りを制御する古くからの方法に、robots.txt があります。ただ、ここに書けるのは、おおまかに言えば「入っていい」か「入るな」か。AIのボットにも、検索のために読む・その場の作業のために動く・学習のために集める、といろいろな目的があるのに、それを一本の線で分けるのは、もともと無理がありました。
だから判断に困ると、つい全ブロックか全許可に寄せてしまう。ここが、これまでのやり方の限界でした。
2026年7月1日、Cloudflareが用途で分ける考え方を持ち込みました。無料プランを含む、すべての利用者が使えます。
AIのアクセスを、次の3つに分けて扱えるようになりました。
「検索には見つけてほしいから通す。でも学習と自動操作は止めたい」。この本音を、そのまま設定に落とせるようになりました。全部かゼロかではなく、用途で線を引ける。ここが大きい変化です。
もうひとつ、時期の話があります。
2026年9月15日から、新しくCloudflareに登録するドメインでは初期設定が変わります。広告を表示しているページでは、学習とエージェントは最初からブロック、検索は通す。これが、何もしなくても選ばれる初期状態になります。
放っておいても方針が一つ選ばれる、ということです。新しいサイトを立ち上げるなら、この日を頭に入れておくとよいです。
線引きは、通す・通さないだけではありません。通したうえで、どう使ってほしいかの希望も書けるようになりました。Cloudflareは robots.txt に添える新しい合図を用意し、使い方の希望を3段階で示せます。
自動で設定される場合は、真ん中の「索引と引用、リンクで戻す」が入ります。全部を許すのでも拒むのでもなく、使い方の希望まで添えられる。表現できる幅が広がりました。
派手なことはしていません。私たちが実際にやっている手順を、そのまま出します。
全ページを同じ扱いにしません。たとえば、こんな引き方をしています。
担当が変わっても引き継げるように、方針だけでなく「なぜその方針にしたか」を残します。理由が残っていないと、次に触る人がまた全ブロックか全許可に戻してしまうからです。こうした運用の決めごとと確認の履歴を一か所にまとめるために私たちが作ったのが、MONJI+です。
とくに2026年9月15日以降の新規ドメインは初期設定が動くので、公開前チェックに一項目として入れておきます。
方針を変えたら、サイトへのアクセスや巡回の動きが変わっていないかを見ます。修正内容と数字を同じ流れで見ておくと、次にどこを直すか判断しやすくなります。
やっていることは地味です。でも、この整理をしてから変わったことがあります。
一つの設定だけで成果を断定はできません。検索やAIの評価には、さまざまな要因が関わります。それでも、方針と理由と数字を同じ場所で見ておくことで、次の判断が速くなりました。
期待しすぎないために、限界も正直に書いておきます。
robots.txt に書く使い方の希望は、あくまで意思の表明です。守るかどうかは読みに来る側にゆだねられていて、希望を無視して動くボットも現実にはいます。本気で止めたいなら、希望を書くだけでは足りません。実際にアクセスを見て、通す・通さないを技術的に効かせる別の手当てが要ります。
なぜここまで気にするのか。Cloudflareのデータでは、AIが中身を読みに来る回数に対して、そこから実際に人が訪れる回数は、サイトによって118対1から、多いと5万対1にもなっていました。たくさん読まれても、返ってくる人はごくわずか、ということが起きています。
Q. AIのボットは、全部ブロックすべきですか。
A. 全ブロックにすると検索でも見つけてもらえなくなります。用途で分けるのが現実的です。検索は通し、学習や自動操作(エージェント)は必要に応じて止める。Cloudflareでは2026年7月1日から、この用途別の指定が無料プランでも使えます。
Q. robots.txt に使い方の希望を書けば、学習を止められますか。
A. 希望であって強制ではありません。無視して動くボットもいるため、本気で止めるにはアクセスを技術的に制御する別の手当てが要ります。希望を書くことと、実際に止めることは別に考えておくのが安全です。
Q. 2026年9月15日から何が変わりますか。
A. Cloudflareに新しく登録するドメインで、広告を表示しているページは学習とエージェントを初期状態でブロックし、検索は通す既定になります。放っておいても方針が一つ選ばれるので、新規サイトはこの日を意識しておくとよいです。
AIをめぐって、Webサイト運用で見るべき範囲は広がり続けています。
そのなかで効いてくるのは、
決めた方針とその理由を、
チームの誰もが同じ場所で見られるようにしておくことです。
MONJI+は、こうした運用の決めごとや確認の履歴を一か所にまとめるためのWeb運用プラットフォームです。
方針をチームで共有し、公開前の確認項目としてそろえ、変更後にサイトの状態が変わっていないかまで、同じ場所で見ていけます。
▼MONJI+について
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