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「AIに任せたのに、確認する仕事が増えた」——WordPress公式AI時代のWeb運用の話

「WordPressの管理画面にAIが入って、下書きはすぐ作れるようになったんです。なのに、前より忙しい気がして」

MONJI+をご利用いただいている運用担当の方から、最近こうした声をいただきました。

この声を聞いて、私たちが最初に思ったのは「まさに、そこなんです」ということでした。
AIが下書きを作ってくれるほど、人の手は空くはずなのに、なぜか確認に追われる。私たち自身も、同じ道を通ってきました。

この記事では、WordPress公式AIで増える「確認」の仕事を、散らからせずに回す手順として整理します。WordPressのサイトを何件も預かって運用している、制作会社や運用担当の方に向けて書いています。

なぜ「AIに任せたのに忙しくなる」のか(問題の構造)

答えを先に書きます。
AIが減らすのは「書く」時間で、増えるのは「確認して直す」時間だからです。

これまで時間がかかっていたのは、ゼロから書くところでした。
これから時間がかかるのは、出てきた下書きを見て、事実を確かめて、直して、公開するところです。

書く仕事から、確認して直す仕事へ。
AIが増やすのは下書きの量で、そのぶん増える人の仕事は確認の量になります。

この移り変わりを、WordPress公式のAI機能がはっきり形にしてきました。

WordPress公式AIプラグインが「CMSの中」に入ってきた

少し前まで、AIはCMSの外で使う道具でした。
別のAIツールで下書きを作り、コピーして、WordPressの管理画面に貼り付けて整える。下書きを運んでくるのは、いつも人の手でした。

その前提を変えてきたのが、WordPress公式のAIプラグインです。
2026年7月14日にバージョン1.2.0が公開され、6月末の時点で累計10万ダウンロードを超え、3万以上のサイトで使われています。

1.2.0でできることを、いくつか挙げます。

  • コメントへの返信案を、管理画面のコメント欄で提案する。
  • 記事の要約を、一覧画面から複数まとめて生成する。
  • 記事をブロックごとに見て、直したほうがいい箇所にメモを付ける。
  • メタディスクリプションの案を作る。
  • 記事本文やユーザー情報を、AIが読み取るための共通の窓口。

さらに、外部のAIツールとWordPressをつなぐ窓口も「近日提供」として案内されています。
ここで大事なのは、並んだ機能はどれも名前に「案」や「提案」が付いている、という点です。返信も、AIが勝手に投稿するわけではありません。提案として出て、人が中身を見て、直して、公開する。AIは公開の一歩手前まで運んでくれますが、最後のボタンは人が押す。そこは変わっていません。

だからこそ、増えていく下書きの確認を、どう回すかが運用の分かれ目になります。ここを一か所にまとめるために私たちが作ったのが、Webサイトの確認と修正のやり取りをまとめるMONJI+です。

増える確認が「詰まる」瞬間

正直に、つまずいた話も書いておきます。

下書きが手軽に作れるようになると、数はどんどん増えます。返信案、要約、修正案。気づけば、確認待ちの下書きが積み上がっていました。

厄介なのは、量そのものよりも、状態が見えなくなることでした。

  • この下書きは、もう誰かが確認したのか。
  • 直したのか、そのままなのか。
  • 結局、公開まで進んだのか。

たとえば、ある案件でこんなことが起きました。
AIで作った記事の要約を10本まとめて生成して、あとで確認しようと置いておいた。数日後に見返すと、どれを直してどれが手つかずか、分からなくなっていたんです。結局、全部を最初から読み直すことになって、一括で作った時間の得は消えました。

一つずつは小さいのに、どれがどこまで進んだかが散らばると、確認そのものが止まってしまう。下書きを作るのが速くなったぶん、確認の交通整理が要る。ここに気づくのに、少し時間がかかりました。

確認を止めないための4ステップ

そこで、確認を流れに乗せるようにしました。私たちが実際にやっていることを、そのまま出します。

STEP 1:下書きを「確認の依頼」に変える

AIの下書きは、そのまま公開しません。まず誰が、いつまでに見るかを決めて、確認の依頼として渡す。これで「誰の手番か」が見えるようになります。

STEP 2:直す箇所は画面にコメントで示す

直すべき箇所は、画面のその場所にコメントを置いて伝える。文章で「上から3つ目の見出しの…」と説明するより、どこを指しているかが早く伝わります。MONJI+の公開リンクを使えば、管理画面に入らなくても該当ページにコメントを残せます。

STEP 3:クライアント確認は別ページで共有する

クライアントに見てもらう必要があるものは、確認用のページを分けて共有する。管理画面に入ってもらわなくても、そこだけ見てもらえます。

STEP 4:AIが書いた文章は誤字を別に点検する

AIが書いた文章は、誤字や表記のゆれを別に点検する。もっともらしく書けているぶん、間違いに気づきにくいからです。

加えて、公開までに毎回見るところを、確認のリストにして残しています。事実は合っているか、社名や商品名の表記はそろっているか、リンクは生きているか。形が整っている下書きほど、こうした基本を見落としがちなので、目視でなくリストで押さえるようにしました。

実際に変わったこと

やっていることは地味です。
でも、この整理をしてから、下書きが増えても確認が詰まらなくなりました。

  • 「誰の手番で、どこまで進んだか」が一目で分かるようになり、確認の止まりがなくなった。
  • 直し依頼が画面のその場所に紐づくので、伝え直しややり取りの往復が減った。
  • クライアント確認を別ページに分けたことで、管理画面の権限を渡さずに見てもらえるようになった。

一つの修正だけで成果を断定はできません。検索やAIの評価には、さまざまな要因が関わります。それでも、修正内容と状態を同じ流れで見ておくことで、次にどこを点検すべきか判断しやすくなりました。

注意点:AIの下書きが正しいとは限らない

限界も書いておきます。

AIの下書きは、読みやすくても中身が正しいとは限りません。特に要約や返信は、事実の確かめを飛ばすと、そのまま間違いが公開されてしまいます。

読み取りの窓口も、便利なぶん注意が要ります。記事だけでなくユーザーの情報まで、AIに読み取らせられるようになる。誰に、どこまで見せるのか。ここは人が決めて、権限を絞っておく前提だと考えています。

誤字の点検にも境目があります。画像の中に焼き込まれた文字は対象外です。バナーやキャプチャの文言は、別に人が見る。便利になった部分の隣に、人が握っておくべき部分が、はっきり残っています。

よくある質問(FAQ)

Q. WordPress公式AIプラグインを入れると、記事は自動で公開されますか。
A. いいえ。返信案・要約・メタ案などはすべて「案」として提案されます。人が中身を確認し、直してから公開する前提です。AIは公開の一歩手前まで運びますが、最後の公開は人の操作です。

Q. AIの下書きが増えて確認が追いつきません。まず何を整えればよいですか。
A. 量を減らすより、状態を見えるようにするのが先です。下書きを「誰が・いつまでに見るか」を決めた確認の依頼に変えると、どこまで進んだかが散らばらなくなります。

Q. AIが書いた文章の誤字は、どう点検すればよいですか。
A. 本文の校正とは別に、誤字・表記ゆれ専用のパスを設けるのが有効です。ただし画像内に焼き込まれた文字は自動点検の対象外なので、バナーやキャプチャは人の目で確認します。

まとめ

  • WordPress公式のAIプラグインが2026年7月14日に1.2.0を公開し、返信案・要約の一括生成・記事へのメモ・メタ案の作成など、AI機能をCMSの中に取り込んできた。累計10万ダウンロード超、3万以上のサイトで利用されている。
  • これらの機能はどれも「案」で止まる。AIが公開の一歩手前まで運び、最後に中身を確かめて公開するのは人、という前提は変わっていない。
  • だから仕事は「書く」から「確認して直す」に移る。AIが増やすのは下書きの量で、増える人の仕事は確認の量になる。
  • 下書きが手軽に量産できると、どれがどこまで確認・公開されたかが散らばり、確認そのものが止まりやすい。量より状態の見えなさが問題になる。
  • 確認を止めないために、AIの下書きを担当と期日をつけた依頼に変え、直す箇所は画面にコメントで示し、クライアント確認は別ページで共有し、AI生成文の誤字を別に点検する。
  • AIの下書きは読みやすくても正しいとは限らない。事実確認、読み取り権限の管理、画像内テキストの点検は、人が握っておく部分として残る。

AI時代のチームWeb運用プラットフォームMONJI+

AIが下書きを作ってくれることは、これからもっと当たり前になります。

そのぶん効いてくるのは、
増えていく下書きを、
誰が・いつ・どこまで確認して公開したかを、散らばらせないことです。

MONJI+は、その確認と修正のやり取りを一か所にまとめるためのWeb運用プラットフォームです。
直したい箇所を画面にコメントで残し、担当と期日をつけて依頼にし、クライアントには確認用のページで共有する。誰がいつ直したかの履歴も、同じ場所に残ります。

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