「最近、応募、ないですね……。何か心当たりありますか?」
5月に入ると、採用担当や人事の方から、こう声をかけられたというWeb担当者さまの話をよく聞きます。
コーポレートサイトと採用サイトを兼任で見ている方にとって、この一言はかなり重たいものです。
募集要項の魅力が足りないのか。
応募フォームがどこかで止まっているのか。
計測タグが外れていて、応募が来ていないように見えているだけなのか。
可能性はいくつも浮かぶのに、その場で答えられる材料がない。
そして、どこから確認すればよいのか分からないまま、ひとまず募集要項の書き直しに進んでしまう。
私たちMONJI+のチームも、採用ページを運用する現場から、同じような相談を何度も受けてきました。
この記事では、「応募が来ない」と言われたときに、募集要項を書き直す前に確認したい手順を紹介します。
ポイントは、感覚で原因を決める前に、技術側とコンテンツ側を切り分けることです。
応募が来なくなったとき、最初にやりがちなのは「募集要項をもっと魅力的にしよう」と考えることです。
もちろん、募集要項の内容は重要です。
ただし、応募が止まっている原因が必ずしも文章にあるとは限りません。
私たちが見てきた事例では、募集要項を書き直しても応募が戻らなかったケースがありました。
原因は募集要項ではなく、応募フォームのreCAPTCHAの設定変更によって、特定ブラウザから送信が完了しなくなっていたことでした。
結果として、書き直しに使った2週間の分だけ、フォーム不具合の発見も遅れてしまいました。
「応募が来ない」という結果は1つです。
しかし、その原因は大きく分けると、技術側とコンテンツ側に分かれます。
技術側には、応募フォームの不具合、リンク切れ、計測タグの抜け、スマートフォン表示の崩れなどがあります。
コンテンツ側には、募集要項の見せ方、ファーストビュー、応募ボタンの文言、訴求内容などがあります。
この2つを切り分けないまま動き始めると、原因と対策がずれてしまいます。
たとえば、フォームが壊れているのに募集要項を直しても、応募は増えません。
一方で、フォームや計測に異常がないのに技術調査ばかり続けても、応募者の心理的なハードルには届きません。
まず必要なのは、「どちらの問題なのか」を整理することです。
採用ページで不具合が起きても、応募者がわざわざ連絡してくれるとは限りません。
特に気づかれにくいのは、次の3つです。
応募フォーム本体の明らかなエラーであれば、「送信できません」と問い合わせが来ることもあります。
しかし、遷移リンクや計測タグの問題は、応募者が静かに離脱してしまうため、Web担当者の手元には何も残りません。
「応募が静かに来なくなる」状態は、このような見えにくい異常から起きることがあります。
応募が来ない原因を確認するときは、いきなり募集要項を書き直すのではなく、順番を決めて確認することが大切です。
ここでは、私たちが実際に運用してきた流れを3つのSTEPで整理します。
まず確認したいのは、採用ページ側に明らかな異常がないかです。
採用ページのトップURLを、MONJI+の「Webサイト異常検知&改善機能」に入力し、手動実行をかけます。
MONJI+のWebサイト異常検知&改善機能では、サイト全体を自動巡回し、リンク切れ・画像切れ・SEO設定漏れ・計測タグ未設置などをまとめて検知できます。
たとえば、次のような状態を確認できます。
目視でページを開くだけでは、リンクが正しい遷移先につながっているか、計測タグが発火しているかまでは分かりません。
URLを入れて巡回をかけることで、まずはページ側の異常を機械的に洗い出します。
私たちの運用では、この切り分けの第一歩は30分かからずに進められることが多くありました。
次に大切なのは、検知した異常を一度きりの確認で終わらせないことです。
採用ページは、公開して終わりではありません。
募集要項の追加、職種ページの変更、応募フォームの改修、広告出稿、計測タグの追加など、小さな更新が積み重なっていきます。
その過程で、以前は問題なかったリンクが切れたり、一部ページだけタグが抜けたりすることがあります。
そのため、異常検知の結果は月次運用の中で記録し、一覧化しておくと確認しやすくなります。
たとえば、次のように整理します。
MONJI+では、検知された異常をそのまま修正依頼につなげやすいため、Web担当者が一人で抱え込まず、制作会社や社内関係者と共有しながら対応しやすくなります。
採用ページの運用では、「気づいた人が個別に連絡する」状態になりがちです。
だからこそ、異常を一覧化し、対応状況を追える形にしておくことが重要です。
ページ側に大きな異常がないことを確認できたら、次にコンテンツ側の検証に進みます。
ここで見るべきなのが、応募導線のどこで応募者が抜けているかです。
MONJI+の「Googleアナリティクス連携機能」では、プロジェクトごとにGAのプロパティを登録し、主要指標を確認できます。
応募ページのセッション数、直帰率、平均滞在時間、コンバージョン数の推移を見ることで、次のような切り分けができます。
ここまで見てから、募集要項の書き直しや、応募ボタンのコピー変更、導線改善に進みます。
大切なのは、募集要項の改善を後回しにすることではありません。
募集要項を直す前に、直すべき場所を見極めることです。
私たちが現場で見てきた中でも、最初に技術側の異常を確認したことで、原因の切り分けが早く進んだケースがありました。
応募が来ない原因を「募集要項の魅力不足」と決めつけず、まず応募フォーム、遷移リンク、計測タグを確認する。
そのうえで、異常が見つかれば修正依頼へ進む。
異常がなければ、GAの数値を見ながら募集要項や応募導線の見直しに入る。
この順序にすることで、Web担当者が一人で複数の仮説を抱え続ける状態を減らせます。
「どこから見ればいいのか分からない」状態から、
「まずページ側の異常を確認し、次に数値で導線を見る」状態へ変わるだけでも、現場の負担はかなり軽くなります。
採用ページの改善は、感覚だけで進めると迷いやすい領域です。
だからこそ、最初の1時間で確認する順番を決めておくことが、結果的に早い改善につながります。
ただし、URLを入れて異常検知をかければ、応募が増えるわけではありません。
MONJI+で確認できるのは、あくまでページ側の異常や、GA連携による数値の変化です。
候補者がどの会社と比較しているのか、待遇面にどのような印象を持っているのか、募集職種そのものの市場環境がどう変わっているのかまでは、ツールだけでは判断できません。
また、すべての問題が一度の確認で見つかるわけでもありません。
応募フォームの挙動や外部ツールの仕様変更などは、条件によって再確認が必要になることもあります。
そのため、MONJI+は「採用課題をすべて解決する魔法の道具」ではなく、原因を切り分けるための土台として使うのが現実的です。
技術側の異常を確認する。
数値で応募導線を見る。
そのうえで、募集要項や応募体験を改善する。
この順序をつくることで、採用ページの改善を感覚だけに頼らず進めやすくなります。
採用ページのように、日々更新されるWebサイトでは、小さな異常が応募や問い合わせに影響することがあります。
そうした現場で感じてきた課題を解決するために生まれたのが、Webサイト運用支援プラットフォーム【MONJI+】です。
【MONJI+】は、Webサイト運用に携わる「人」を1つの「チーム」にまとめ、Webサイト運用のあらゆるフェーズを横断して、課題を解決するプラットフォームです。
私たちは、最初から完成されたプロダクトを開発することを目指していません。
本当に向き合うべき課題はWebサイト運用の現場にあり、だからこそ私たちは、現場のリアルな声と向き合い続けてきました。
一つひとつの声を受け止めながら、小さな違和感を解消するアップデートを重ね、現場の課題から新たな機能も生まれてきました。
そうした積み重ねを経て、【MONJI+】は世界77ヶ国のユーザーさまに支えられる存在となりました。
「応募が来ない」と相談されたとき、最初にやるべきことは、募集要項の書き直しではなく原因の切り分けです。
採用ページでは、応募フォーム本体、募集要項から応募フォームへの遷移リンク、計測タグなど、壊れていても気づかれにくい場所があります。
まずはMONJI+のWebサイト異常検知&改善機能で、ページ側の異常を確認する。
そのうえで、Googleアナリティクス連携を使い、セッション数・直帰率・滞在時間・コンバージョン数などから、応募導線のどこで離脱が起きているかを見る。
技術側に問題がなければ、そこで初めて募集要項や応募ボタン、導線の見直しに進みます。
採用ページの改善で大切なのは、感覚を否定することではありません。
感覚だけで動き出す前に、確認する順番を決めておくことです。
「応募が来ない」と言われた朝に、まずURLを1つ入れて確認する。
その小さな切り分けが、Web担当者の負担を軽くし、次の打ち手を見つけやすくしてくれます。
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