機能

見つける、直す、確かめる、残す。 Web運用を成果につなげる豊富な機能

外部ツール連携機能

いつものツール、そのまま使える

ユーザーサポート

困ったときも、もっと活用したいときも、MONJI+活用を支えるサポートページ

ブログ
2026.06.10
Web運用

「SNSとAIで十分」と思っていたけれど、自社サイトを後回しにして不安になった話

「もう、自社サイトってそこまで更新しなくてもいいんじゃないですか」

最近、Webサイト運用の現場で、こうした声を聞くことが増えました。

SNSで発信すれば見てもらえる。検索しても、AIがその場で答えてくれる。だったら、わざわざ手間をかけて自社サイトを更新し続ける必要はあるのか。

その感覚は、とても自然なものだと思います。私たち自身も、一時期は同じように考えかけたことがありました。

実際、検索の世界では、検索してもユーザーがサイトへ移動しない「ゼロクリック」が増えています。検索結果やAIによる回答の中で情報が完結するなら、サイトを開いてもらうこと自体が以前より難しくなっているのは確かです。

だからこそ私たちも、一時期はSNSや検索からの流入に比重を寄せ、自社サイトの手入れを後回しにしていました。

しかしその後、あるクライアントの運用で、頼りにしていた流入経路の表示のされ方が変わり、ある月を境に流入が大きく変わる経験をしました。

こちらが規約に反したわけでも、品質を落としたわけでもありません。それでも、表示ルールは私たちの管理外にありました。理由を調べてもはっきりとは分からず、問い合わせて改善を交渉できる相手がいるわけでもありません。

そのときに実感したのが、集客をすべて「借りている場所」に預ける怖さでした。

この記事では、SNSやAIを否定するのではなく、それらを使いながらも、自社サイトをどう運用の軸足として育てていくかを整理します。


なぜこの課題が起きるのか

SNSやAIを活用すること自体は、決して悪いことではありません。

むしろ、新しく知ってもらう入口としては、とても強い手段です。私たちも、これからも使い続けるつもりです。

ただし、問題は「どこに集客の軸足を置くか」です。

背景1:SNSや検索、AIの表示ルールは自分たちで決められない

SNS、検索エンジン、AIの回答画面は、多くの人に見つけてもらえる可能性がある場所です。

一方で、その場所のルールは自分たちでは決められません。

たとえば、次のような変化は、運用している側の都合とは関係なく起こります。

  • SNSのアカウントが、ある日表示を制限される
  • おすすめのされ方が変わり、同じ投稿が急に届かなくなる
  • 検索がAI化し、青いリンクそのものが減っていく
  • 頼っていた流入経路の表示のされ方が変わる

私たちが経験したケースでも、頼りにしていた流入経路からの訪問数が、ある月を境に大きく変わりました。

原因を完全に把握することはできませんでした。表示のルールを決めているのは、その場所を運営している側だからです。

このとき、私たちは「借りている土地に家を建てている」ような状態だったのだと感じました。

そこに人が集まっている間は便利です。けれど、土地の持ち主の都合でルールが変われば、自分たちではどうにもできないことがあります。

背景2:自社サイトも「持っているだけ」では資産にならない

では、自社サイトさえ持っていれば安心なのでしょうか。

私たちは、ここでも一度失敗しています。

流入が大きく変わったあと、慌てて自社サイトを見直しました。「自分たちでコントロールできる場所がある」と思ったからです。

ところが、後回しにしていたサイトは、人を迎えられる状態ではありませんでした。

  • 数カ月前のキャンペーン告知が、終わったまま残っていた
  • 内部リンクがいくつも切れていた
  • 古い情報のページが、新しい情報のページと並んで残っていた
  • 問い合わせ導線が、スマートフォンでだけ崩れていた

これでは、たとえ自社サイトがあっても、集客の受け皿にはなりません。

せっかく訪問してくれた人に古い情報を渡してしまったり、問い合わせまでの導線で迷わせてしまったりします。

この経験から、私たちは強く実感しました。

「サイトを持っていること」と「サイトを運用し続けていること」は、まったく別の話です。

自社サイトは、自分たちでコントロールできる場所です。けれど、手入れを続けなければ、資産としては機能しなくなっていきます。


解決するためのSTEP

自社サイトを集客の軸足にするために、私たちは「一度きりのリニューアル」ではなく、日常的に手入れする運用へ切り替えました。

ここでは、実際に現場で回している流れを、3つのSTEPに整理します。

STEP 1:現状を可視化する

まず必要なのは、自社サイトが今どのような状態にあるのかを把握することです。

後回しになったサイトでは、問題が一つだけではなく、複数の小さな不具合として積み重なっていることがあります。

たとえば、私たちの現場では次のような点を確認しました。

  • 終了したキャンペーン告知が残っていないか
  • 内部リンクが切れていないか
  • 古い情報と新しい情報が混在していないか
  • スマートフォンで問い合わせ導線が崩れていないか
  • SEO設定や計測タグに漏れがないか
  • PCとスマートフォンで表示差異がないか

こうした確認は、気づいた人がその場でメモするだけでは抜け漏れが出やすくなります。

そのため、私たちはMONJI+のWebサイト異常検知&改善機能を使い、主要ページを週に一度自動巡回させる運用にしました。

リンク切れ、画像の不具合、SEO設定や計測タグの漏れ、PCとスマートフォンの表示差異などを拾い、まずは「今どこに問題があるのか」を見えるようにしています。

STEP 2:月次運用として記録・一覧化する

問題を見つけるだけでは、運用は続きません。

大切なのは、見つけたものを修正依頼として起票し、誰が、いつ、何を対応したのかを残すことです。

私たちの現場では、更新や直したい箇所を修正依頼として管理しています。

たとえば、次のような流れです。

  • 主要ページの自動巡回で不具合を検知する
  • 検知された内容を修正依頼に変える
  • 担当者が対応する
  • 対応内容を記録する
  • 運用ルールや判断基準をWikiに残す

このようにしておくと、「あの修正は誰が対応したのか」「なぜこの文言に変えたのか」「次に同じことが起きたらどうすればいいのか」が分かりやすくなります。

Webサイト運用では、担当者の記憶に頼る場面が少なくありません。

しかし、担当者が変わったり、複数人で運用したりする場合、記憶だけでは引き継ぎが難しくなります。

だからこそ、修正依頼とWikiを組み合わせて、対応の履歴と運用ルールを残しておくことが重要だと感じています。

このあたりの運用をチームでまとめて進めたい場合は、MONJI+のように、修正依頼・異常検知・Wikiを横断して扱える仕組みがあると、日々の確認が属人化しにくくなります。

STEP 3:数カ月分の実績をもとに見直す

サイト運用は、直して終わりではありません。

対応したあとに、数字がどう動いたのかを見ることも必要です。

私たちの現場では、Googleアナリティクス連携を使い、対応の前後で数字がどう変わったかを確認しています。

もちろん、すべての変化が一つの修正だけで説明できるわけではありません。

SNSや検索、季節要因、キャンペーンの有無など、流入にはさまざまな要素が関係します。

それでも、何を直したのか、いつ直したのか、その前後でどのような動きがあったのかを残しておくことで、次の改善につなげやすくなります。

自社サイトを資産として育てるには、単発の大きな改修だけでなく、数カ月単位で小さな改善を積み重ねていくことが大切です。


実際に起きた変化

この運用に切り替えてから、私たちは自社サイトを「持っている場所」ではなく、「日々手入れして育てる場所」として見るようになりました。

以前は、SNSや検索からの流入に意識が寄り、自社サイトの更新や不具合確認は後回しになりがちでした。

しかし今は、週単位で確認し、見つかったものを修正依頼にし、対応内容を残す流れができています。

その結果、少なくとも「気づいたときにはサイトが古くなっていた」という状態は避けやすくなりました。

また、借りている場所のルール変更が起きたときにも、戻る場所としての自社サイトを整えておく意識が強くなりました。

SNSやAIから知ってもらったとしても、最終的に詳しい情報を確認したり、問い合わせを検討したりする場所が荒れていては、機会を逃してしまいます。

だからこそ、自社サイトを日常的に整えておくことは、集客の保険にもなると感じています。


注意点・限界

ここで誤解がないように書いておくと、自社サイトを運用すれば、必ず流入が増えるという話ではありません。

自社サイトを持っているだけで、SNSやAIの影響を受けなくなるわけでもありません。

また、手入れを続けるには、当然ながら工数もかかります。

特に、次のような点には注意が必要です。

  • 自社サイトを持つだけでは資産にならない
  • 一度リニューアルしても、放置すればまた古くなる
  • SNSやAIを使わなくてよいわけではない
  • 数字の変化は、サイト修正だけで単純に判断できない
  • 運用ルールを残さなければ、担当者に依存しやすくなる

私たちの考えは、SNSやAIをやめて自社サイトだけに集中する、というものではありません。

むしろ、SNSやAIは新しく知ってもらう入口として活用し続けます。

そのうえで、集客の軸足は、自分たちでコントロールできる自社サイトに置く。

借りた場所で発信しながら、帰る土地は自分たちで手入れしておく。

その両方が必要だと考えています。


現場から生まれたWebサイト運用支援プラットフォーム【MONJI+】

自社サイトを運用し続けるには、気づいた人だけが頑張る状態から抜け出す必要があります。

不具合を見つける。修正依頼にする。対応履歴を残す。数字を見る。ルールを引き継ぐ。

こうした一つひとつの運用を、チームで続けられる形にしていくことが大切です。

私たちが現場で感じてきた課題を解決するために生まれたのが、Web運用プラットフォームMONJI+です。

MONJI+は、Webサイト運用に携わる「人」を1つの「チーム」にまとめ、Webサイト運用のあらゆるフェーズを横断して、課題を解決するプラットフォームです。

私たちは、最初から“完成されたプロダクト”を開発することを目指していません。

本当に向き合うべき課題はWebサイト運用の現場にあり、だからこそ私たちは、現場のリアルな声と向き合い続けてきました。

一つひとつの声を受け止めながら、小さな違和感を解消するアップデートを重ね、現場の課題から新たな機能も生まれてきました。

そうした積み重ねを経て、MONJI+は世界77ヶ国のユーザーさまに支えられる存在となりました。

▼MONJI+について、詳しくはこちらをご覧ください
https://monji.tech/ja/plus/

Webサイト運用の現場で働く人が、誇りを持って「この仕事が好きだ」と言える世界。

▼その実現のために、あなたの声をお待ちしております
https://monji.tech/ja/plus/co-creation/


まとめ

SNSやAIは、これからも重要な集客の入口です。

ただ、そこに集客をすべて預けてしまうと、表示ルールやおすすめのされ方が変わったときに、自分たちではコントロールできない場面が出てきます。

私たちも、頼っていた流入経路の表示のされ方が変わり、ある月を境に流入が大きく変わる経験をしました。

そのときに実感したのは、自社サイトという「自分たちで直せる場所」を持っておくことの大切さです。

一方で、自社サイトも持っているだけでは資産になりません。

終わった告知、リンク切れ、古い情報、スマートフォンで崩れた導線が残っていれば、訪問してくれた人を迷わせてしまいます。

だからこそ、週単位で確認し、修正依頼として残し、対応履歴や運用ルールを引き継いでいくことが必要です。

SNSやAIで知ってもらい、自社サイトで信頼してもらう。

借りている場所を活用しながら、自分たちの土地も手入れし続ける。

それが、これからのWebサイト運用で大切な考え方だと、私たちは感じています。

一覧に戻る

関連記事