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2026.07.22
Web運用

「AIに載せるために何をすればいい?」——その不安に、まず見直したいWebサイト運用の基本

「ChatGPTにうちの会社を聞いたら、少し違う答えが返ってきたんです」

最近、Webサイトの運用を任されている方から、こうした声を聞くことが増えてきました。

以前は「検索順位が何位か」「SEOでどう上げるか」という相談が中心でした。
ところが今は、検索結果だけでなく、AIにどう読まれるか、AIの回答に自社サイトが使われるのかを気にする方が増えています。

その流れでよく出てくるのが、次のような質問です。

「llms.txtを置いたほうがいいですか?」
「AI向けのマークアップは必要ですか?」
「構造化データを入れないと、AIに無視されますか?」

新しい言葉が出てくると、つい「何か特別な対応をしなければ」と考えてしまいます。
その気持ちはよく分かります。

ただ、Google Search Centralが出している生成AI機能に向けた最適化のガイドを読むと、あわてて何かを足す前に、まず見るべきところは別にあると感じます。

この記事では、AIに自社サイトをどう見られるか不安を感じている方に向けて、llms.txtや構造化データより先に整えたいWebサイト運用の基本を整理します。


なぜ「AIに載せるための特別な対策」に迷ってしまうのか

AI検索や生成AIの話題が増えるほど、Webサイト運用の現場では「何をすればいいのか分からない」という不安が出てきます。

その背景には、大きく2つの理由があります。

背景1:検索順位だけでは安心できなくなってきた

これまでWebサイト運用で見ていた主な指標は、検索順位や自然検索からの流入でした。

もちろん今もSEOは重要です。
ただ、ユーザーが情報を探す場所は、検索エンジンだけではなくなってきています。

ChatGPTなどの生成AIに質問し、そこから会社名やサービス名を知る。
AIの回答を読んで、比較検討の入口にする。

こうした行動が広がるなかで、運用担当者の不安も変わってきました。

「AIに聞かれたとき、ちゃんとうちのサイトが使われるのか」
「間違った情報で紹介されないか」
「そもそもAIに読まれる状態になっているのか」

検索順位とは違い、AIの回答は自分たちで直接コントロールできません。
だからこそ、何か分かりやすい対策を探したくなります。

背景2:新しい用語が出るたびに「対応リスト」が増えてしまう

llms.txt、AI向けのマークアップ、構造化データ。
こうした言葉が出てくると、意味を十分に確かめる前に「とりあえず対応しておこう」となりがちです。

Webサイト運用では、やることが常に増えています。

ページ更新、LP改善、計測設定、SEO設定、画像差し替え、フォーム確認、レポート作成。
そのうえでAI対応まで求められると、何から手をつければいいのか分からなくなります。

ただ、Googleが示している考え方を見ると、生成AIに向けた最適化は、これまでのWebサイト運用とまったく別物ではありません。

Google検索に出るために、新しい機械可読ファイルやAI用テキスト、特別なマークアップを作る必要はない。
llms.txtのようなファイルは、他のサービスのために持ち続けるのは自由だが、Googleは参照しない。
構造化データも、リッチリザルトなど検索全体では有効な場面があるものの、生成AI検索に出るための必須条件ではない。

この整理を見ると、まず向き合うべきなのは「特別なファイルを足すこと」ではなく、「ページの中身が正しく読める状態になっているか」です。


解決するためのSTEP

AIに読まれる前提を整えるには、いきなり新しい施策を増やすよりも、サイト運用の土台を点検することが大切です。

ここでは、私たちが現場で意識している流れを3つのSTEPに分けて紹介します。

STEP 1:現状を可視化する

まず見るべきなのは、サイト全体が正しく読める状態になっているかです。

具体的には、次のような項目です。

  • リンク切れがないか
  • 画像切れがないか
  • 計測タグが抜けていないか
  • SEOタイトルやディスクリプションが空欄になっていないか
  • 誤字や表記ゆれで意味が伝わりにくくなっていないか

どれも派手な施策ではありません。
ただ、こうした小さな崩れがあると、ユーザーにもAIにも正しく内容が伝わりにくくなります。

たとえば、重要なサービスページへのリンクが切れている。
導入事例の画像が表示されていない。
一部のページだけ計測タグが抜けていて、流入後の動きが分からない。
タイトルや説明文が未設定のまま公開されている。

こうした状態のまま、llms.txtや新しいマークアップを追加しても、肝心の中身が整っていなければ効果を判断しにくくなります。

まずは、サイト全体の状態を洗い出すこと。
ここが最初の一歩です。

MONJI+では、サイト全体を巡回し、リンク切れ・画像切れ・誤字などの確認を行えます。こうした点検を手作業だけに頼らず進めたい場合は、MONJI+のWebサイト運用支援機能を使うことで、確認すべき箇所を見つけやすくなります。

STEP 2:月次運用として記録・一覧化する

次に大切なのは、見つけた不具合を「気づいた人が直す」で終わらせないことです。

Webサイトの不具合は、見つけることよりも、直し切ることのほうが難しい場合があります。

リンク切れを見つけても、誰が直すのか決まっていない。
誤字を見つけても、修正依頼がチャットに流れてしまう。
タグ漏れに気づいても、対応済みかどうか後から分からない。

こうなると、点検しているのに改善が進まない状態になります。

そのため、見つけた内容は一覧化し、次の情報をセットで管理することが重要です。

  • どのページで見つかったのか
  • 何が問題なのか
  • 誰が対応するのか
  • いつまでに対応するのか
  • 対応済みかどうか

月次運用として記録を残しておくと、同じミスが繰り返されていないか、どの種類の不具合が多いかも見えやすくなります。

私たちも、点検して終わりではなく、見つけたものを修正依頼にして、担当と期日をつけて回すことを大事にしています。
地味ですが、この流れをつくることで、Webサイトの状態は少しずつ安定していきます。

STEP 3:数カ月分の実績をもとに見直す

最後に、直したあとの数字を確認します。

不具合を直して終わりにすると、何が効いたのか分からないままになります。
そのため、数カ月分の修正内容とあわせて、流入や主要指標の変化を見ていくことが大切です。

たとえば、次のような見方があります。

  • 修正したページの流入がどう変わったか
  • SEO設定を整えたページに変化があったか
  • リンク切れを直したあと、ユーザーの回遊に変化があったか
  • 月ごとの不具合件数が減っているか

もちろん、1つの修正だけで成果を断定することはできません。
検索やAIの評価には、さまざまな要因が関わります。

それでも、修正内容と数字を同じ流れで見ておくことで、次にどこを点検すべきか判断しやすくなります。

MONJI+では、Googleアナリティクスと連携し、プロジェクトごとに主要な指標を確認できます。修正したあとの数字を追いながら、次の改善につなげたい場合は、MONJI+のような運用支援ツールを使うことで、点検と振り返りを同じ流れで進めやすくなります。


実際に起きた変化

AIに載るかどうかを、私たちが直接決めることはできません。

ただ、サイト全体の切れ・漏れ・誤字を減らし、ページの中身が正しく読める状態を保つことで、少なくとも「読まれる前提」は整えやすくなりました。

実際に運用していると、特別なファイルを追加するよりも、次のような改善のほうが現場では効いていると感じます。

  • 押しても飛ばないリンクをなくす
  • 表示されない画像を減らす
  • ページごとのSEO設定漏れを見つける
  • タグ漏れを早めに発見する
  • 誤字や表記ゆれを減らす
  • 修正依頼を担当者に渡し、対応状況を追えるようにする

どれも目立つ施策ではありません。
しかし、ユーザーが迷わず読めること、AIがページ内容を正しく解釈しやすいことを考えると、こうした基本の積み重ねは無視できません。

新しいAI対策に目が向きやすい今だからこそ、サイトの中身そのものを整えることが、結果的に近道になると感じています。


注意点・限界

一方で、注意しておきたいこともあります。

まず、Webサイトの状態を整えたからといって、AIの回答に必ず載るわけではありません。

私たちにできるのは、AIや検索エンジン、そしてユーザーにとって読みやすい状態をつくることです。
その先、AIが実際にどの情報を拾い、どう回答に使うかまでは、こちらで決められません。

また、点検にも範囲があります。

たとえば、画像の中に焼き込まれた文字は、通常のテキストとは違い、誤字脱字の点検対象にしにくい場合があります。
バナーやキャプチャ内の文言は、別途人の目で確認する前提を持っておく必要があります。

さらに、構造化データが不要という意味ではありません。
リッチリザルトなど、検索全体では有効な場面があります。
ただし、「生成AIに載るために必須だから入れる」という考え方ではなく、目的に応じて使うことが大切です。

大事なのは、AI対策を言い訳にして、確認できない作業だけを増やさないことです。

llms.txtを置くこと自体が悪いわけではありません。
構造化データを整えることにも意味はあります。
ただ、それより先に、ページの中身が壊れていないか、読める状態になっているかを確認する。

この順番を間違えないことが、Webサイト運用では重要だと考えています。


現場から生まれたWebサイト運用支援プラットフォーム【MONJI+】

AIに正しく読まれるかどうかは、これからもっと気になるテーマになります。

だからこそ効いてくるのは、派手な対策より、リンク切れや誤字といった「読まれる前提」を崩さず保ち続けることです。

MONJI+は、サイト全体を巡回して切れや漏れや誤字を見つけ、そのまま修正依頼にして直しにつなげられるWeb運用プラットフォームです。

直したあとの数字も、Googleアナリティクスと合わせて同じ場所で追えます。

▼MONJI+について
https://monji.tech/ja/plus/

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まとめ

AI検索や生成AIの広がりによって、「自社サイトはAIにどう読まれるのか」という不安は、これからさらに増えていくはずです。

ただ、そこで最初に見るべきなのは、llms.txtや特別なAI向けマークアップを足すことだけではありません。

Googleが示しているように、生成AIに向けた最適化も、Google検索の中核にあるランキングと品質の考え方の延長線上にあります。

つまり大切なのは、ユーザーにもAIにも正しく読まれる状態を保つことです。

リンク切れ、画像切れ、タグ漏れ、SEO設定の抜け、誤字や表記ゆれ。
こうした小さな崩れを減らし、サイト全体を継続的に点検する。

人が用意すべきなのは、実際の経験や独自の情報、なぜそう言えるのかという中身です。
一方で、その中身が切れや漏れで損なわれないよう見張る部分は、道具に任せることができます。

AIに載るかどうかを完全に決めることはできません。
でも、拾われる前提を整えることはできます。

だからこそ、まずは自社サイトが正しく読める状態になっているかを見直す。
その地道な運用こそが、AI時代のWebサイト改善の土台になると考えています。

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